経費精算クラウドおすすめ4選を比較|料金・機能・連携性で選ぶ
経費精算業務は企業の事務作業の中でも手間がかかる業務の一つです。毎月大量の領収書処理、承認フロー、経理部門への報告など、複雑なプロセスが存在します。
クラウド経費精算システムを導入すれば、こうした煩雑な業務を大幅に削減できます。しかし、市場には多くのサービスがあり、どれを選べば良いか判断が難しいのが現状です。
この記事では、経費精算クラウドサービスの選び方と、おすすめの4つのサービスを詳しく比較します。料金体系、機能、他システムとの連携性など、実務的な観点から解説していきます。
クラウド経費精算システム4社の比較表
| サービス名 | 料金(月額) | 初期費用 | 主な機能 | 連携システム |
|---|---|---|---|---|
| 楽楽精算 | 50,000円~ | 要相談 | OCR領収書読取、承認フロー自動化、交通費精算 | 会計ソフト、給与計算、勤怠管理 |
| マネーフォワード経費 | 4,980円~ | 無料 | 自動仕訳、経費分類、レシート自動撮影 | 会計ソフト、銀行API、クレジットカード |
| freee経費精算 | 3,980円~ | 無料 | AI自動仕訳、領収書保管、電子帳簿保存対応 | 会計ソフト、給与計算、CRM |
| ジョブカン経費精算 | 400円~/人 | 無料 | 交通費精算、定期代管理、勤怠連携 | ジョブカンシリーズ、会計ソフト |
経費精算クラウドを選ぶ際の3つのポイント
1. 料金体系で選ぶ
経費精算システムの料金は大きく分けて2つのパターンがあります。
固定料金型は月額50,000円程度から始まる企業向けの高機能サービスです。楽楽精算がこちらに該当します。大規模企業や複雑な承認フローを必要とする企業に向いています。
従量課金型は1ユーザーあたり数百円から数千円という低価格が特徴です。マネーフォワード経費やfreee、ジョブカンがこちらです。中小企業やスタートアップに適しています。
年間コストを計算する際は、ユーザー数を掛け合わせることが重要です。100人規模の企業でジョブカンを使う場合、月額40,000円程度になります。
2. 機能で選ぶ
OCR領収書読取機能は経費精算の手間を大きく削減します。スマートフォンで撮影した領収書から自動的に金額や日付を抽出します。楽楽精算とマネーフォワード経費は精度が高いと評判です。
自動仕訳機能は会計業務の効率化に直結します。freeeとマネーフォワード経費は、AIが勘定科目を自動判定します。
交通費精算は定期代の管理や交通ルート検索が必要な企業向けです。ジョブカンと楽楽精算が充実しています。
3. 連携性で選ぶ
経費精算システムは単体では機能しません。会計ソフト、給与計算、勤怠管理など、他システムとの連携が重要です。
会計ソフトとの連携は必須レベルです。全てのサービスが対応していますが、自社が使用している会計ソフトに対応しているか確認が必要です。
勤怠管理との連携があれば、従業員の出張日程と経費申請を自動照合できます。
クレジットカードAPI連携があれば、法人カードの利用履歴を自動取得でき、入力作業がほぼ不要になります。
楽楽精算|大規模企業向けの高機能サービス
楽楽精算の特徴
楽楽精算は、株式会社ラクスが提供する企業向けの経費精算システムです。導入企業数は3,000社以上、利用者数は150万人以上と、市場シェアの高さが特徴です。
OCR精度が業界トップクラスです。複雑な領収書でも99.9%の精度で自動読取できます。手書きの領収書にも対応しており、実務的な価値が高いです。
複雑な承認フローに対応しています。部門別、金額別、経費種別など、多段階の承認ルールを自由に設定できます。大規模企業の複雑なニーズに応えられます。
交通費精算機能が充実しており、定期代の自動控除、交通ルート検索、出張申請との連携が可能です。
楽楽精算のメリット
- OCR読取精度が極めて高く、手作業の削減率が大きい
- 複雑な承認フローをカスタマイズできる
- 導入企業が多く、ノウハウが豊富
- 専任のサポート体制が充実している
- 電子帳簿保存法に完全対応
楽楽精算のデメリット
- 月額50,000円からと初期コストが高い
- 小規模企業には割高になる可能性
- 初期設定が複雑で導入期間が必要
- 契約は年間単位が基本
楽楽精算がおすすめの企業
従業員が100人以上の企業、複雑な承認フローが必要な企業、OCR精度を重視する企業に向いています。
マネーフォワード経費|自動仕訳が強みの中堅企業向け
マネーフォワード経費の特徴
マネーフォワード経費は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド経費精算システムです。マネーフォワード クラウド会計との連携が特に強力です。
自動仕訳機能が優秀で、経費データから自動的に勘定科目を判定します。会計業務の効率化に直結します。
クレジットカード連携が充実しており、法人カードの利用履歴を自動取得できます。入力作業をほぼ削減できます。
銀行API連携にも対応しており、銀行口座の出金も自動で経費に計上できます。
マネーフォワード経費のメリット
- 月額4,980円からと手頃な価格
- クレジットカード連携が強力
- マネーフォワード会計との連携がシームレス
- 初期費用が無料
- 30日間の無料トライアルがある
- 小規模企業から中堅企業まで対応
マネーフォワード経費のデメリット
- OCR精度は楽楽精算に劣る
- 複雑なカスタマイズには限界がある
- 交通費精算機能がやや簡易的
- ユーザーが増えると割高になる可能性
マネーフォワード経費がおすすめの企業
法人クレジットカードを使用している企業、会計業務の自動化を重視する企業、50~200人規模の企業に向いています。
freee経費精算|AI自動仕訳と電子帳簿保存対応
freee経費精算の特徴
freee経費精算は、freee株式会社が提供するクラウド経費精算システムです。AI技術を活用した自動化が特徴です。
AI自動仕訳機能により、経費の勘定科目を高精度で自動判定します。学習機能により、使用するほど精度が向上します。
電子帳簿保存法への対応が充実しており、領収書の電子保管が法的に認められます。紙の領収書管理から脱却できます。
freee会計との連携がシームレスで、経費データが自動的に会計帳簿に反映されます。
freee経費精算のメリット
- 月額3,980円からと低価格
- AI自動仕訳の精度が高い
- 電子帳簿保存法に完全対応
- freee会計との連携が優秀
- 初期費用が無料
- 使いやすいUIで導入がスムーズ
freee経費精算のデメリット
- OCR機能がやや簡易的
- 複雑なカスタマイズができない
- サポートは主にオンラインのみ
- 交通費精算機能が限定的
freee経費精算がおすすめの企業
AI自動化を重視する企業、電子帳簿保存法への対応を急ぐ企業、20~100人規模のスタートアップや中小企業に向いています。
ジョブカン経費精算|圧倒的な低価格と勤怠連携
ジョブカン経費精算の特徴
ジョブカン経費精算は、株式会社DOUTEKが提供するクラウド経費精算システムです。ジョブカンシリーズの一部として、勤怠管理との連携が強力です。
1ユーザーあたり月額400円からという圧倒的な低価格が最大の特徴です。100人規模の企業でも月額40,000円程度に抑えられます。
勤怠管理との連携が優秀で、出張日程と経費申請を自動照合できます。ジョブカン勤怠管理を導入している企業なら相性が抜群です。
交通費精算機能が充実しており、定期代管理や交通ルート検索に対応しています。
ジョブカン経費精算のメリット
- 月額400円からと最安水準
- 勤怠管理との連携が強力
- 交通費精算機能が充実
- ジョブカンシリーズとの統合が優秀
- 小規模企業から大規模企業まで対応
- 導入が簡単で即運用可能
ジョブカン経費精算のデメリット
- OCR機能がない
- AI自動仕訳がない
- 手入力の手間が他より多い
- 会計ソフトとの連携がやや限定的
- 複雑なカスタマイズには不向き
ジョブカン経費精算がおすすめの企業
ジョブカンシリーズを既に導入している企業、コストを最優先する企業、50~300人規模の企業に向いています。
経費精算クラウド選びで失敗しない3つのコツ
無料トライアルを必ず試す
全てのサービスが無料トライアルを提供しています。実際の使用感は説明だけではわかりません。最低2週間は試して、操作性と機能を確認しましょう。
従業員にも試させることが重要です。実際に使う人の意見が、導入後の満足度を大きく左右します。
現在のシステムとの連携を確認
既に使用している会計ソフト、給与計算、勤怠管理システムとの連携が可能か、事前に確認が必須です。連携がなければ、手作業が増えて効率化の効果が減少します。
総コストで比較する
月額料金だけでなく、初期費用、導入支援費、カスタマイズ費用を含めた総コストを計算しましょう。特に大規模企業の場合、初期費用が100万円を超えることもあります。
迷ったらコレ|企業規模別のおすすめサービス
大規模企業(500人以上)向け
楽楽精算を強くおすすめします。複雑な承認フローに対応でき、OCR精度が最高水準です。導入企業が多く、ノウハウも豊富です。
初期費用と月額料金は高いですが、自動化による業務削減効果で十分な投資対効果が見込めます。
中堅企業(100~500人)向け
マネーフォワード経費がおすすめです。料金と機能のバランスが優れており、クレジットカード連携による自動化も強力です。
既にマネーフォワード会計を使用している企業なら、連携の優位性からさらにおすすめです。
中小企業(50~100人)向け
freee経費精算を推奨します。AI自動仕訳により手作業を最小化でき、電子帳簿保存法対応で将来性もあります。
初期費用が無料で、月額3,980円からという手頃な価格も魅力です。
小規模企業・スタートアップ(50人未満)向け
ジョブカン経費精算が最適です。月額400円からという圧倒的な低価格で、スタートアップの限られた予算でも導入できます。
勤怠管理が必要な企業なら、ジョブカンシリーズの統合メリットも大きいです。
経費精算クラウドの導入で得られる効果
クラウド経費精算システムの導入により、企業は以下の効果が期待できます。
事務作業の削減が最大のメリットです。領収書の手入力、承認フローの管理、経理部門への報告が自動化されます。平均的には事務作業の30~50%削減が見込めます。
経費の可視化により、無駄な支出を発見できます。部門別、経費種別の分析機能により、経営判断の質が向上します。
コンプライアンス強化により、不正経費の申請を防止できます。自動承認ルールと監査ログにより、透明性が確保されます。
従業員満足度の向上も期待できます。複雑な経費精算手続きが簡素化されれば、従業員の負担が軽減されます。
まとめ
クラウド経費精算システムは、企業規模と要件に応じて最適なサービスを選ぶことが重要です。
高機能が必要な大規模企業は楽楽精算、バランス重視の中堅企業はマネーフォワード経費、AI自動化重視の企業はfreee経費精算、コスト最優先の企業はジョブカン経費精算がおすすめです。
必ず無料トライアルを試して、実際の使用感を確認してから導入を決めましょう。経費精算業務の効率化は、企業全体の生産性向上に直結する投資です。
バックオフィス効率化におすすめの会計ソフト
経費精算システムの導入と合わせて、会計ソフトも見直すとバックオフィス全体の効率が上がります。
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